カヨウ宗一郎のブログ

朝 おはようって、夜 おやすみって言える人が居るのって幸せだよね。

基地問題~テレビ出演を終えて~

 

皆さん、こんばんは。カヨウ宗一郎です。

 

沖縄は台風です。数十年に1度のレベルということで特別警報が発令されています。十分に注意してください。

 

僕はDVD4枚目です。笑

 

さて

先日

NHK「九州・沖縄ミライ語りっ!どうする米軍基地」

 

に沖縄側から3人の代表の1人として出演してきました。

f:id:Kayosoichiro:20161003212644j:plain

 

番組は「沖縄の基地問題」をテーマに

いまの九州・沖縄の若者はどう考えているのか?意識の隔たりをどうするか?といった内容でした。

 

僕の話すのが上手くなくてカットされた部分も多かったのですが

多方面から褒めて頂いたり、ご批判も頂いたり。

 

様々な反応を頂けて嬉しいです。

 

今回はカットされていた部分も含め、番組の構成順に僕が伝えたかったことを

 

米軍基地は必要か?

 

沖縄と本土の意識の隔たりをどううめるか?

 

にわけて書いていきます。

 

 

(沖縄に??)米軍基地は必要か?

番組では様々な意見が出ましたが

 

まず、なぜ日本に米軍基地が存在するのか?から考える必要があると思って。

 

先の大戦に日本は破れ、1952年に発効したサンフランシスコ平和条約によって日本は独立を回復しました。

しかし当時は朝鮮戦争をはじめ、世界情勢が不安定だったこと。

日本が陸海空の全ての戦力を事実上武装解除させられていたことがあり、国をどのように守っていくかを考えた時にそのまま占領軍(米軍)にとどまり続けてもらおうとなり、結ばれたの旧日米安全保障条約であること。

 

片務的な内容であった旧安全保障条約をより対等にしようという意志で改訂されたのがいまの新安保条約であること。

 

つまり日米同盟は日本の安全保障の基本であり、米軍の力を借りて日本の安全保障を完成させていく目的があります。

 

まずそのことをお話し、それを前提に

 

将来は日本だけで安全保障を完成させていけることが理想だが、現状はそうもいかないので”いまは”米軍基地は必要であると答えました。

 

また話は沖縄に米軍基地が必要かという議論になり

 

「沖縄に存在するのは米軍基地問題ではなく海兵隊問題ではないか?」

 

と提起致しました。

 

沖縄には陸海空軍、そして海兵隊の4部隊があり

 

同じ基地反対でも、基地自体に反対の方と、海兵隊の基地(辺野古)に反対の方がいてそれは分けて考えないといけないということです。

 

また安全保障条約の中の日米地位協定について

 

これまでなかなか強く米軍側に改訂を求めることが出来なかったのは、米軍がいなければ安全保障が完成しないためであり、それを解決するための昨年の平和安保法制ではないか?という発言をしました。

 

辺野古基地問題

話は辺野古基地問題まで広がりました。

 

20年前、世界一危険と言われる普天間基地の危険性除去を目的に、様々な選択肢の中から苦渋の決断で、私の出身である名護市辺野古に移設が決まりました。

 

民主党政権時代に「最低でも県外」という発言があり、もう一度ゼロベースで様々な選択肢を考えられたが、それでも辺野古が唯一の解決策であるという結論になりました。

 

沖縄ではそういった賛成が反対に、反対が賛成に転じた政治の混乱に翻弄されてきました。

 

現在、県民としては基地移設反対という民意が多いです。私もその1人であります。

 

辺野古の綺麗な海が埋め立てることを望んでいる人間はいないのではないかと思っています。

安全保障上も必要なのか疑問の多い基地であることは確かだと思います。

 

しかし私は

辺野古基地問題は必要・不必要を超えて

先の大戦に敗戦し複雑な日米関係が存在する現状、20年前に移設先が決定されたことに伴う様々なプロセス、国内法と国際法などの様々な複雑な実情を考えた時に

 

裁判で負けることが分かっていながら対立を続け、その他のことをストップさせたあげく頑張ったけど基地が出来ました。を許していいのか?

争いの落とし所はどこなのか?

沖縄独立か?

果たしてそれは誰が望んでいるのか?

 

辺野古基地問題は本当に複雑であり、名護市の出身として、沖縄県の出身として

あの綺麗な海が埋め立てられることは本当に悲しいことであって。

 

しかしこれ以上の対立からなにが生まれるのか?

 

辺野古基地問題だけで政治を語ってきた沖縄県

蓋を開けると

子供の貧困問題(親の貧困と呼びたい)、失業率、ワーストの賃金水準、いびつな経済構造、虐待、学力etc.

 

この山積する様々な問題に対してこれからもずっと蓋をするのか?

これからもずっと様々な問題を基地のせいにしていくのか?

 

だれが20年前の返還合意から20年後のいまも普天間基地が存在すると想像したのか?

 

痛みを伴うが、私たちは物事を前に進めていかなくてはならないと思う。

 

そういった発言をさせて頂きました。

 

基地収入は県の所得の約5%ととなり、基地の跡地は基地がある時よりも高い経済効果を産んでおり、基地が沖縄県の成長を阻害している。

 

確かにそうだと思います。跡地には大きな可能性があり、返還された沖縄県がもっともっと発展していくのが楽しみです!

 

ただ最近

基地と振興がリンクしているという発言がありました。

 

沖縄県は約3000億円の振興予算をもらっており、プラス防衛関連予算で2000億円近くもらっています。

 

振興予算の目的は本来、本土復帰前の発展の遅れを取り戻すためのものでありましたが、当初の計画から延長され第5次に突入しています。

この補助金補助金等適切化法に照らすと、法律にそぐわないという見方もあります。またこの補助金によって産業などがどのように成長したかといった沖縄県からの説明責任も果たされていないが、毎年この補助金をもらっています。加えて高率補助も受けていて、これは簡単にいうと他の地域が1億円の事業をする時、国が5割負担、地域が5割負担だが沖縄ではこれが8対2であったり、9対1であったりする。

 

基地と経済を語る時には

こういったこと事実もしっかりと理解している必要があると思います。

 

意識の隔たりをどうするか?

 

沖縄県の方から

九州の人は沖縄を理解していない。

沖縄は差別されている。

 

という発言がありました。

 

僕は

「逆に沖縄の人間は九州を理解出来ているでしょうか?」と発言しました。

 

僕は意識の隔たりはあって仕方ないと思う所からはじめるべきだと思っています。

もちろん沖縄の人間ですから、本土との意識の隔たりに傷つくこともあります。

 

しかしそれは仕方ない。

 

私たちは沖縄の基地問題について知らないことを「寄り添ってくれない。」「差別だ。」と言うけれど

 

原発問題、アイヌ民族の問題、部落差別」

などについて本当に十分に理解して、その地域の方々に寄り添っているだろうか?ということ。

 

意識の隔たりはあって仕方ない。(当事者としてもちろん)悔しいけど。

 

「差別」と言うことで「差別」が生まれる。

 

現状を差別だというのではなくて

その現状をどう発信して、他の地域の方々にどうやって自分事にして貰えるかを考えるべきではないでしょうか?

 

当事者の私たちに必要なことは

 

現状をしっかりと”伝える”ことではなく

 

現状がしっかりと”伝わる”ことであります。

 

終わりに

 

いい番組だったと思います。

 

大切なことはお互いの立場を尊重すること・レッテル貼りをせずしっかりと向き合って、寄り添うことだと思います。。

 

辺野古基地問題でいうと

容認派は戦争がしたくて、反対派は平和主義者だという謎なレッテルを貼る方もいらっしゃいます。

 

大きな間違いです。

 

みんな平和を望んでいるし、みんな沖縄を・日本を・世界を良くしたいわけであります。

ゴールは一緒で、手段で争っていること。

 

まずはそこを理解しないといけないと思います。

 

違いよりも共通点が多いわけですから、必ず分かり合える日が来ると信じています。

 

そこのギャップが少しでも埋まるきっかけになったと思います。

 

番組終了後に

SEALDsのメンバーとお酒を飲みに行きました。

 

複雑な辺野古基地問題以外は意見も合ってとても楽しい時間でしたし、選挙で別の陣営にいましたが、友達になることも出来ました。

 

辺野古基地問題がなければ、僕たちははじめから友達だったかもしれません。

 

これは残念ながら”大人”の責任です。

 

僕らも大人になってしまいました。

 

同じことを次の世代に繰り返さないように 頑張っていきましょう。

 

 

番組に呼んで頂いたことはとても光栄でありますが

番組出演自体に価値はないと思っているので、これからも発言に責任をとれるように僕も頑張っていきます。

 

スタッフの皆さん、共演者の皆さん、九州・沖縄の学生の皆さん、ありがとうございました。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

カヨウ宗一郎
1994年10月28日生まれ
沖縄県名護市出身
屋部小学校 屋部中学校 名護高校を卒業。
日中関係の悪化、報道と現地のギャップを目の当たりにして、交流を通した平和の実現を目指して琉球大学観光産業科学部観光科学科に入学。現在、4年生(昨年、休学していたので5年生で卒業)
学生団体 Movement 代表
(一社)沖縄大学コンソーシアム 沖縄学生会議 副代表
沖縄国際映画祭 学生応援団連合会 会長
名護観光大使 第6代目ガジュマル王子
沖縄テレビOTV) 098TV 制作スタッフ
G1カレッジ2016 沖縄県コミュニティーリーダー
株式会社パラドックス インターン
好きな言葉
世の中で見たいと願う変化にあなた自身がなりなさい。
全ての原因、我にあり。
趣味
マリンスポーツ ゴルフ(まだ下手) ドライブ カフェ巡り