【強く優しく〜弟から学んだこと〜】
カヨウ宗一郎です。
皆さんは
統合失調症
を知っていますか?
僕も最近までこの病気についてはあまり知りませんでした。
なぜ最近、この病気について深く考えたり、学ぶようになったかと言うと僕の大切な弟がこの病気と戦っているからです。
(僕のシャツ派手問題は置いといて。笑)
彼の名前は川満健矢(沖縄国際大学1年生)と言います。
健矢とは 実際に血の繋がりは無くて、出会ったのもここ一年以内なのですが、出会った時から僕のことを兄貴のように慕ってくれます。
なので先日、特別に弟認定をしました。笑
健矢は僕が会った同世代の中でもトップクラスに”強くて優しい男”なんです。
たくさんのことを教えてもらっています。
そんな健矢を今日は紹介したいと思います
去年の12月です。
「カヨウさんみたいになりたいですっ!会ってくださいっ!」
こんなメッセージがいきなり来て、めちゃくちゃ困ったのを覚えています。笑
SNS等で僕の活動や発言を見てくれていて、実際に僕が企画したイベントにも来てくれたことがあるよで。
是非とも会いたいとのこと。
せっかくのご縁なので会って話すことに。
健「カヨウさんみたいになりたいので、よろしくお願いしますっ!」
僕「わかったから、健矢の話を聞かせて。笑」
健矢は
もともと「脳性麻痺」という筋肉の麻痺が起こる病気を持ってこの世に生を受けました。
でも
持ち前の明るい性格と前向きな性格、みんなをハッピーにする笑顔で病気と向き合いながら家族や友達たちといった周りの深い愛に囲まれながら元気に育ちました。
そんな健矢の転機は高校生の時に起こります。
いじめです。
「障がい者だから」というそれだけの理由で高校時代は壮絶ないじめにあいました。
いじめの主犯格が学校で目立つ方(いわゆるスクールカーストのトップ的な)だったらしく高校時代は孤立した存在だったようです。
「周りに心配をかけたくないから」
学校でいじめられていることはあまり相談しなかった、出来なかったそうです。
壮絶ないじめに3年間耐えて、健矢は沖縄国際大学に入学しました。
希望に目を輝かせて、大学生活を楽しみにしていた健矢にまた試練が降り注ぎます。
「授業中、突然 声が聞こえたんです。あり得ないものが見えて、怖かった。気付いたら病院にいました。」
医者の診断は統合失調症でした。
様々な要因があるそうですが、1番は高校時代のいじめだそうです。
発症して3年。
いまも体調に波があって大学には通えていません。本来であれば3年生になっています。
「人助けがしたいんです。誰かのために生きたいんです。」
一通り話を聞いた後に健矢が言いました。
正直、驚きました。
「高校時代にいじめた奴らが憎いとか、人間って嫌だなとかならないの?人生に絶望しない?なんでそんなに強いの?」
「いじめは辛かったけど、それは昔の話です。それに学校以外では家族はとっても優しくしてくれました。いまもそうです。バイトの人も優しい。サークルの人も。カヨウさんも会ってくれた。みんな優しい。俺は愛されていて幸せなんです。でも今、俺以外にたくさんの子が「障がいを持っていること」が理由でいじめとか偏見にあって苦しんでいます。周りに理解されなくて俺よりもっと苦しんでいる子がいます。俺はその子たちを救いたいんです。俺をいじめた子たちは、俺が変わっているからいじめてきたんんです。周りと違うからいじめてきたんです。だったら障がいを持っている人たちが変わっていることにならない社会を創れば良いんです。そのために俺は影響力を持ちたい。障がいが珍しくない。障がいが個性として認められる社会を創りたいんです。」
「障がいは神さまからの挑戦状なんです。乗り越えるのは難しいけど、乗り越えられないわけがないと俺は思うんです。」
強いな。そして優しいな。と思いました。
先日、健矢のプレゼトを聞く機会がありました。
はじめて会った時と変わらない強く優しいメッセージをもらいました。
「まだ何も出来てないけど、病気が治ったらカヨウさんみたいになります!(笑)カヨウさんは憧れです。」
健矢は 病気に負けないように
薬を飲みながら、福祉の勉強をしたり、車椅子バスケットボールチームに入ったり、なぜかボイストレーニングをしたり(めっちゃ歌うまい。笑)
毎日1歩ずつ頑張っています。
僕は
川満健矢のように強く優しい男になりたい。いじめた側すらも包み込むような強く優しい男に。小さなことにも幸せを見つけられる、当たり前に感謝出来る男になりたい。笑顔だけで周りを幸せにできる男になりたい。何事にも挑戦できる男になりたい。自分の経験してきたことを、どんなこともポジティブなことに変えられる未来志向で前向きな男になりたい。
「僕は川満健矢のようになりたい。」
健矢に負けないように、健矢にずっと憧れだと言ってもらえるように
まだまだ何も成し遂げたことはないけれど、感謝を忘れずに強く優しく毎日1歩ずつ頑張っていきたい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
2016年10月14日
嘉陽 宗一郎
カヨウ宗一郎 「沖縄で1番有名な大学生」
1994年10月28日生まれ
沖縄県名護市出身
屋部小学校 屋部中学校 名護高校を卒業。
日中関係の悪化、報道と現地のギャップを目の当たりにして、交流を通した平和の実現を目指して琉球大学観光産業科学部観光科学科に入学。現在、4年生(昨年、休学していたので5年生で卒業)
学生団体 Movement 代表
(一社)沖縄大学コンソーシアム 沖縄学生会議 副代表
沖縄国際映画祭 学生応援団連合会 会長
名護観光大使 第6代目ガジュマル王子
沖縄テレビ(OTV) 098TV 制作スタッフ
G1カレッジ2016 沖縄県コミュニティーリーダー
株式会社パラドックス インターン
好きな言葉
世の中で見たいと願う変化にあなた自身がなりなさい。
全ての原因、我にあり。
趣味
マリンスポーツ ゴルフ(まだ下手) ドライブ カフェ巡り